足尾・皇海山

■■コウシンソウ、可憐BUTしたたか■■

足尾・皇海山を目指した。
庚申山から鋸山を経て皇海山を登り、六林班峠をまわる周回ルートだ。
梅雨の合間のワンチャンス、運よく掴めるかな?

学生時代、皇海山はちょっと惹かれる存在だった。
何故惹かれたんだろう?
一風変わった山名と2,000mを超す標高、
100名山が世に喧伝されるずっと前だったので、
人に知られていないということもあったと思う。
その頃、僕はパイオニアワークという言葉に憧れていたから。

皇海山
皇海山

いつでも登れると思っていたら、もっと魅力的な山がどんどん現れて、
いつしか、
皇海山は「今」から「機会があれば」登りたい山になっていた。

梅雨前線よ頼むからちょこっとだけ南に下がっておくれ。
出発が近づくにつれて天気図を見る目が真剣になり頻度も増した。
結局、低気圧と前線が微妙に配置する状況での出発になってしまった。
成果なしで帰るのは避けたかったので、
今日中に庚申山だけは登ることにして麓の庚申山荘を目指した。

6月27日と28日の地上天気図(いずれも15:00)
6月27日と28日の地上天気図(いずれも15:00)

銀山平から庚申川を見下ろす林道を辿り、
一の鳥居をくぐると水ノ面沢に沿う山道が庚申山荘まで続く。

一の鳥居
一の鳥居

鏡岩、夫婦蛙岩、仁王門など道端の奇岩は、
樹林の中の単調な登りを少しだけ紛らわせてくれた。
夏を間近に、木々の緑は深みを一層増しているようだ。

鏡岩
鏡岩

新型コロナウイルス感染の危険は一向に去っていないが、
週末とあって数組の登山グループで山荘は賑わっていた。
天日干しされたフトンが花を咲かせている。

フトンの花が咲く庚申山荘
フトンの花が咲く庚申山荘

明日雨でも空手で帰ることにならないよう庚申山を登っておくことにした。
皇海山に至る単なる通過点に過ぎないと、正直に言えば見くびっていた庚申山。
予想外に険しい登山道だったのでちょっと驚いた。
踏み外せば大怪我は避けられない懸崖に沿う道が続いたが、
頂上台地に出ると一変してなだらかになり樹林が覆っていた。

懸崖続く庚申山の登り
懸崖続く庚申山の登り

山頂は視界が開けていなかったので、少し移動して谷の向こうの皇海山を遠望した。
ピラミダルな山容はなかなか秀麗だった。
この角度から眺める皇海山が最も格好が良いのではないだろうか?
アップダウンを繰り返す鋸山への稜線。
皇海山は遠い。

皇海山は遠い
皇海山は遠い

「お山巡り」は信仰の山、庚申山の売りのアトラクションだ。
僕たちは2時間ほどかけて険しい岩山を辿り修行に励んだ。
数多くのハシゴや橋、鎖、おまけに岩穴くぐりまであった。

お山巡り_めがね岩
お山巡り_めがね岩

岩壁トラバース

お山巡り_岩壁トラバース
お山巡り_岩壁トラバース

橋渡り

お山巡り_橋渡り
お山巡り_橋渡り

庚申山の山頂で出合った地元の人にコウシンソウに逢えるポイントを教えて頂いた。
毎年皇海山に数回は登っているというだけあって案内に迷いがない。
花の時期はとうに過ぎたと思われるのに、殿(しんがり)の数輪に逢うことが出来た。

夜は山荘前で宴会。
新型コロナウイルスのせいで食事は各自別々だ。
「同じ釜の飯を食う」なんてのはもう死語になってしまうのか??

泊まりの山行の飲み会だけは滅びてほしくない。
日帰りでは見えないキャラが発揮されるから。
・・・と言っても、
キャラ出ししたのは僕だけだったかも。
反省。

悪い予感は的中した。
翌日は明け方から本降りとなり、皇海山登頂はあっさり放棄。
宿題をひとつ増やして下山することになった。

でも、コウシンソウに逢えたことは収穫としよう。
庚申山でしか見られない固有種でしかも絶滅危惧種なのだから。
今シーズンを締めくくる殿(しんがり)の数輪に逢えたのはラッキーだった。
気分を一新して、
秋に紅葉を愛でつつ松木川から皇海山に立とう。

コウシンソウ
コウシンソウ

姿は可憐なコウシンソウ。
ホントは獰猛な食虫植物である。
ムシトリスミレの仲間だそうだ。

彼女(花なので女性としておこう)たちは戦略に長けている。
コウシンコザクラというピンクの可愛い花たちに紛れているのだ。
コウシンコザクラは虫を捕らないので、
花園で浮かれた運の悪い虫はちゃっかり待ち伏せしている
コウシンソウに捉えられてしまう。
花園に紛れていれば捕食の機会は格段に増すという訳だ。
お~こわ。

日  程:2020年6月27日~28日(日)
参加者:L.U田(*、**)A宮(**)、H爪(**)、まるめの(*)
      *:彷徨倶楽部関東、**:山梨山の会
タ イ ム:
6月27日(土) 曇り 
 銀山平駐車場10:50--一の鳥居11:40~11:50--庚申山荘
 13:00~13:20--庚申山14:50~14:55--お山巡り分岐
 15:30-(お山巡り)-庚申山荘17:00
6月28日(日) 雨
 庚申山荘6:30--銀山平駐車場8:45

by まるめの
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